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今年1年を振り返って

《 今年1年を振り返って 》

『今年1年を振り返って』 年の瀬がせまってまいりました。みなさま、お元気にお過ごしでしょうか? 本年も、大変お世話になり、誠にありがとうございました。この場をお借りして、心から御礼を申し上げます。 今年1月4日付のトップメッセージにおいて本年は、いよいよ打って出られる状況であることを申し上げました。役職員一同、全力で邁進することをお約束し、結果として、4年ぶりの最終利益の黒字化が見えて参りました。 最近は、不動産、エネルギーのインカムゲインタイプのものや、さまざまな業種のM&A案件を検討、検証する日々に追われています。 みなさまに正式にお伝え出来ることが少なく、心苦しいですが、このまま2018年3月末まで、走ります。 今回は、今年を振り返って印象的なことをいくつか書きたいと思います。 少し長くなりますが、最後までお付き合いいただけますと幸いです。 『日本でいちばん大切にしたい会社』 今年1番の思い出となる出来事は、法政大学大学院の坂本光司教授(以下、「教授」)とお会いし、色々とご指導を受けたことです。 教授は、TV番組『カンブリア宮殿』にもご出演され、著書の『日本でいちばん大切にしたい会社』シリーズ5巻が大ベストセラーになっていますので、ご存知の皆様も多いのではないでしょうか? 金融機関からの紹介で、教授のご講演を拝聴し、『日本でいちばん大切にしたい会社』シリーズ5巻を拝読して、頭を思い切り殴られたような衝撃を受けました。 私が目指している会社、投資したい会社は、『これなのだ!』という衝撃を受けました。 早速、教授にお手紙を差し上げたところ、すぐにお返事を頂き、快くお時間を取ってくださり、長時間にわたって、直接ご指導をいただきました。 私の理念は、『21世紀の北浜銀行を目指す』ことですが、今後、投資事業および投資マネジメント事業の展開を更に加速させるにあたり、対象となるベンチャー企業が、いつの日か教授の研究対象に取上げられ、『日本でいちばん大切にしたい会社』シリーズに掲載されることを目標としたいと思います。 『日本の大阪化』 中国の大手上場企業等の代表や幹部の方々と意見交換、情報交換する機会がかなり多くあります。彼らと話をしていて、私自身、認識を改めないといけないと感じています。 ふと、経済・技術の分野で、日本が中国よりも優れているものがあるのだろうか?と思うことがあります。 約30年前の社会人1年生の時に、当時、60代70代の大阪の経営者達が「東京には負けていられない。東京に追いつけ、追い越せだ!」「頑張れタイガース、ジャイアンツに負けるな!」と言われていたのを、内心「いやいや、東京の経済規模は大阪の5倍(金融は20倍)だし、東京は国際都市、大阪は最大の地方都市ですよ」と思っていた時を思い出しました。 まさにいまの日本自体がかつての大阪になっているような気がします。 私がメンター(育成・指導)を務めさせて頂いている、大阪府ベンチャー企業成長プログラム「Booming」(http://osaka-booming.com)には、かなり有望なベンチャー起業家達が集まっています。 ベンチャー企業を取り巻く環境は私が起業した頃と違い、良くなっていますし、起業家達の質もかなり高いと感じています。 当社としては、世界を意識した新しいビジネスを進めようとしている企業家を発掘し、支援していきたいと思います。 『21世紀の北浜銀行を目指して』 このトップメッセージでも何度か紹介したことがありますが、『北浜銀行』について改めてお話させていただきたいと思います。 『北浜銀行』は、私が「燦キャピタルマネージメント株式会社」を設立し、上場したきっかけとなったものであります。 『北浜銀行』は、ちょうど120年前~100年前に大阪・北浜に存在した投資銀行(今で言うベンチャーキャピタル)です。当時、三井銀行大阪支店長だった岩下清周翁が頭取に就任してから、現在の阪急電鉄や近畿日本電気鉄道、大林組、森永製菓、豊田自動織機を設立する前の豊田佐吉氏等々に対して、投資を行い、時には岩下頭取自らが社長を兼任して、これら現在の大々企業を育成しています。 政争に巻き込まれ、金融技術の未熟さが露呈して、残念な最期を迎えましたが、この岩下頭取の精神や北浜銀行が果たした役割は、もっと評価されて良いと思います。 単なるベンチャーキャピタル業務だけでなく、ビジネスアクセラレーター(事業の成長を加速させる)としての役割を果たした『北浜銀行』のように、私たち燦キャピタルマネージメント株式会社も、『21世紀の北浜銀行』を目指して、投資事業と投資マネジメント事業を更に加速させていきたいと思います。 冒頭でも触れましたが、今年2017年は、ようやく黒字転換が見えた年でありました。 来年2018年は、さらに有望な投資をし、収益基盤の安定化を確立する年にしたいと思います。 寒い日が続きますので、どうか、みなさま体調にはお気をつけになられて、良いお年をお迎えください。 本年1年間、誠にありがとうございました。2018年を楽しみにしましょう!